つらつらとアイルランド話。

今回のツアーは、とにかく、「安く、アイルランド一周」が最大の目的でした。
私の旅行スタイルは、一般の日本人からするとありえないくらいの貧乏旅行なので(バックパッカーとそう変わりありません)、おそらく、参考にはならないと思いますが、このくらいのお値段で行けたよ!ってことで、以下、日程とコースと大体の料金について箇条書きします。


航空運賃
KLMオランダ航空(燃料サーチャージが当時36,000円と破格の安さ。BAその他は軒並み55,000円)
9/20 成田〜アムステルダム    
     11:30-16:20
    アムステルダム〜ダブリン
     17:45-18:20

9/29 ダブリン〜アムステルダム
     11:10-13:45
    アムステルダム〜成田
     15:20-9:45(+1day:到着は9/30) 

航空券+日本空港施設使用料+燃料サーチャージその他諸々込みで、149,800円


ツアー代金
アイルランドにあるPaddywagon Toursという会社で催行している、6days All Irelandツアーに参加しました。

コース詳細はこんな感じ。
9/22:ダブリン〜ギネス・ストアハウス〜モナスターボイス〜ドロヘダ〜ベルファスト(ベルファスト泊)
9/23:ベルファスト〜キャリック・ア・リード橋〜ジャイアンツ・コーズウェイ〜ダンルース城〜デリー(デリー泊)
9/24:デリー〜ドネゴール〜スライゴー〜ゴールウェイ(ゴールウェイ泊)
9/25:ゴールウェイ〜バレン高原〜モハーの断崖〜ディングル(ディングル近郊の山の中泊)
9/26:ディングル〜キラーニー(キラーニー泊)
9/27:キラーニー〜ブラーニー城〜コーク〜キルデア〜ダブリン〜アイザックホステル泊。

6日間で、朝食込み、ジャイアンツコーズウェイ、スライゴーのイエイツ記念館、モハーの断崖、ブラーニー城の入場料込みで、GBP239ポンド(日本円だと5万円くらい)。


宿泊費
9/20-9/21と9/27-9/28の2nightずつ、自分で宿泊先を用意しなければならなかったので、9/20-9/21はツアーの出発地でもあるPaddywagonでやってるホステルPaddy Palaceに宿泊。Female 10bedroom(女性のみ10人部屋)を予約したものの、予約キャンセルされたよーんとか当日言われてギャフン!でした。
ダブリンの土曜日は、ホステルが満室になるのが早く、取れないこと請け合いなので、ここでさよならされるわけにはいかなかったので、「I don't cancel.Icannnot understand you say!」だけで、何とか4bedroomを用意してもらいました。宿泊費が二倍に跳ね上がったのは痛かったけど、宿無しよりましです。

9/20-9/21 4bedroom 2nights 63.41ユーロ(約1万円)

9/27-9/28はIsaccs Hostelへ宿泊。Female 14bedroom(女性のみ14人部屋)です。こちらはちゃんと予約が取れていたので、Paddy Palaceは宿側のミスだったんですけどね。

9/27-9/28 14bedroom 2nights 36.00ユーロ(約5000円)

こういうホステルは朝食込みなんですが(included breakfast)、朝食というのは、パン(ソーダブレッドと白パンとあともう一種)とバター、ジャム、シリアル(二種類)、牛乳、紅茶、コーヒーというのが殆どです。Isaccs Hostelだけはフルーツ(りんごとバナナ)がダンボール箱に入って用意されてた代わりに、シリアルがなかった。大体、7時か7:30くらいからキッチンが開くので、好き勝手に食べます。食器はフリーで使っていいところとプラ製の食器を2ユーロくらいのデポジットを支払って借りるところとあります。自分で使った食器は自分で洗って乾かしてしまうことがルール。ゴールウェイで泊まったキンレイハウスだけは、ブッフェ形式でした。パンとシリアルと牛乳とお皿とカトラリーが並べてあって、お盆にそれを選んでいくカンジ。メニューは同一で、洗い物をしなくていいことが違いかな。

温かい朝食を取りたいひとは、近くのDELIに行けと言われますが、アイルランドの朝食は、7.95ユーロが相場です。ホテルに限らず、町のレストランも大体フルアイリッシュブレックファストはこの値段でした。品数の少ないセットになれば、6ユーロくらいかな。いずれにしても、高い!!

ちなみに、ランチは20ユーロ、ディナーは40ユーロ前後が相場とのこと。高くて高くて、外食はできませんでした…。スーパーマックとゆーファーストフード店には行ったけど、7ユーロくらいしたしなー。バーガーとポテトと飲み物で。

結果、わたしはTESCOやDUNNESとゆーいわゆる現地のスーパーマーケットに通い詰めで、簡単な自炊で過ごしました…旅行に行って、毎日やってたことは自炊と洗濯です……。向こうは洗濯物が乾かないので(移動なしの1都市滞在型ならともかく、毎日移動だと干す時間が限られるとはいえ、乾くまでに二日半はかかります)、着替えは余分に持っていった方がいいと思います。

 泊まったホステルの写真でーす。



アイルランドについて…。

 アイリッシュの人となりについて、現地在住、ワーキングホリデイなひとたちに聞いてみました。
・気分屋
・片付けできない
・フレンドリーじゃない(表向きだけフレンドリーかもしれないけど、基本、一線引きまくり)
 だそうです。
 ちょっと笑った……。私は個人旅行者で、一人でフラフラしていたせいか、ほとんど旅行者と思ってもらえず、現地在住アジア人と勘違いされていたのか、気さくに優しく声をかけてなんてもらえませんでした(笑)。地図を開いていてさえも!

 ダブリンにはアイリッシュはあんまりいなくて、移民ばかりなので、アイルランドのいいところを味わいたいのなら、田舎に行きなさいと言われたわ。それは事実かも。ダブリン勤めのアイリッシュは、ダブリン近郊の小さな町に住んで、通勤してくるのがセオリーだそう。ダン・レアリーという港町はかなりの高級住宅街でございまして、バスで通り過ぎたんですが、ドライバーガイドのジョンの説明は、expensive連発だったよ。

 正社員もあまりいません。バイトや契約が多いとのこと。ただ、一年なり継続して勤務すると、年収の40%にあたるHoliday金をもらえて、かつ、Holidayも取得してよいそうです。いいなあ、お休み!正社員がいないつながりで、アイルランドには国産自動車メーカーがないそうで(4-5年前に倒産)、お国にある車はオール外車。フォード、ベンツ、BMW、HONDA、三菱、TOYOTAが人気だそう。バイクもMade in Japanでした。トラックもISUZUと日野自動車だったよ。


 ケルティック・タイガーと呼ばれたバブルははじけてしまって、上がるだけ上がった物価や売れてなかったり誰も入居しない、建設途中のビルや家をこれからどうするのか…というのが、国内の話題だそう。EU諸国でも、アイルランドの物価の高さはかなりのもののようです。ドイツ人やフランス人旅行者も「たかーい!」って言ってたよ。
 確かに、すばらしく高いよね……。食品や服はさほどでもないけど、レストランと宿泊費は高かったなあ…。

 とはいえ。
 自然は大変美しく、田舎に行けば行くほど、頭を真っ白にしてぼんやりできる時間と場所がたくさんあって、そういう意味ではとっても楽しい旅でした。

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